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活動レポート

「大連の街中を走る路面電車」

2019-04-01
カテゴリ:大連通信
弊社が現地法人を構えている中国大連市は、歴史的にも日本と結びつきが深い地域で、今も日本人が残した街並みを感じることが出来ます。その一つが、大連市内を運行している路面電車です。今回は大連スタッフが路面電車について取材してきました。取材を担当したのは、2018年7月に入社した杜社員です。

■杜社員の紹介
[氏名]杜 姝亭(と しゅてい)
[出身地]遼寧省撫順市
1995年生まれ
2014年7月 撫順市第一高等中学 卒業
2018年7月 大連外国語大学 高級翻訳学科 卒業
[趣味]水泳及びジョギング
歴史と新しい文化の融合
大連は中国東北部の沿海地域において重要な経済、貿易、港湾、工業、観光都市で、比較的新しい都市です。昔から日本企業が進出しており、親日的な街として知られています。
今回は、観光都市として大連お勧めの観光スポットをご紹介させて頂きます。ぜひ、大連の魅力を味わって下さい。

路面電車は街の道路上に敷いた線路を走る電車で、中国では運行歴史が最も古い路面電車として、1909年から110年間運行しています。街に高層ビルが林立し、昔ながらの路面電車が街頭を走っている風景を、この大連では見ることができます。路面電車の最大のメリットは「ゼロ排出」、省エネルギーです。他の街では路面電車は歴史の舞台から去っていきましたが、大連では今もなおそれを残し、市民の交通手段として、日常生活で活躍しています。

大連の路面電車は当初使用されていた姿を、今でも残しています。車内の内装は質感が良く、一部の車両は1930年代のスタイルで、年代が感じられます。純木製の車座、光沢のある真鍮製のギア、手すり、そしてドアと車窓の映り込みは、すべてがクラシック映画の中でしか実感できない感触です。路面電車に乗るたび、タイムマシンに乗ったように感じます。

路面電車は他の公共交通機関に比べ運行時間が長く、朝4時から夜12時半まで、運行時間は20時間も続いています。車窓に映る街の景色は、まるで絵のように旧日本の息吹が感じられます。美しい景色を楽しむと同時に、路面電車ならではの振動や音を聴きながら、路面電車に乗るのはとても楽しいものです。

大連では1940年代から、縫製工場の女性従業員たちを運転手として育ててきました。また、女性の社会進出の象徴として、この習慣がずっと続いてきたことで、現在、路面電車の運転手は基本的に女性です。
大連に来られた際には、ぜひ路面電車に乗ってみてください。
【街中を走る路面電車】
【真鍮製のギア】
【時代を感じさせる吊革】
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