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活動レポート

大連(中国)の地下鉄について

2020-04-01
カテゴリ:大連通信
今回は、大連の地下鉄について紹介します。地下鉄は人々の日常生活の中で必要不可欠な交通手段の一つです。大規模な都市の渋滞を解決するだけでなく、地下鉄の発達により人々は様々な場所に出かけることが出来るようになりました。
それでは、大連と日本の地下鉄の違いはあるのでしょうか。
ホームドアが完備された大連の地下鉄ホーム
X 線検査機が置かれた荷物検査場
まず一つ目は、荷物検査の有無です。荷物検査は地下鉄を安全に運行し、乗客の安全を確保するために行います。日本では地下鉄に乗る際に、荷物検査を行う必要はありません。ではなぜ中国では荷物検査を行うのでしょうか。日本ではテロが発生する可能性が低いと考えられているため、荷物検査を行う必要はありません。また、日本の地下鉄構内は、中国ほどスペースが広くないので、大勢の人が行き来する中で荷物検査を行うと混雑を引き起こします。通勤・通学時には、大混乱になるかもしれません。


荷物検査場には、常時 2名~3名が常駐しているので、中国人にとって就業の場の一つとなっています。また、中国人は自分の安全を守るために、自分の時間とお金を犠牲にすることは気にしません。しかし日本人は人権に非常に敏感なので、地下鉄に乗るたびに荷物検査を受けることに抵抗を感じるのではないでしょうか。
二つ目は、時刻表の作り方が違うことです。日本の場合は、一日を通して地下鉄の到着(出発)時刻が分かります。しかし大連では、始発と終電の時刻以外には、次の電車の到着(出発)時刻、運転間隔しか分かりません。日本人は、「〇時〇分に電車が来る」と捉えているのに対し、中国人は「だいたい〇分置きに電車が走っているから、次は〇時〇分ぐらいに来る」と捉えているようです。

三つ目は、日本と中国の、車内での風習です。例えば日本では優先席が空いていても、特に若者は座りません。しかし中国では優先席が空いていたら座り、お年寄りが来た時に席を譲ります。

大連に来られた際には、是非地下鉄に乗って日本との違いを体験してみて下さい。
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